男性は分けて!

匿名希望さん

一通めの手紙

基本的に男性といっしょのミーティングは、男の人には知られたくない部分を言い表すことができないので、原則的に分けて欲しいと切に望みます。また、性も心身も遣いがあるので、お互いの回復へのステップの大きな妨げになっている現実を、よく考慮してほしいと思います。

回復を目指して来ているのに、そのことで、ミーティングに行けなくなって、信頼が芽生え始めていた女性どうしの信頼と励ましの紳が、そこへ男性が入ってくることによって、信頼と励ましの土台の上に成り立ちつつある回復が、最初の状態よりひどい状態になってしまうことです。
こういうことは、男性の側からは理解できない現実であり事実です。

男性は男性だけのミーティングに分けて、これからのことを考えていただけないでしょうか。

 

ニ通めの手紙

私はNABAメンバーです。今、大変困っています。とても苦しんでいます。ある問題で。そこで質問なのですが、NABAでは、ミーティングに男性が参加することを推奨しているのですか?最近、ある男性が私たちのミーティングに突然、姿を見せてかなり混乱を起こしています。彼の存在は、私の他にもメンバーに少なからぬ不安を生じさせました。男性のみのミーティングがきちんと聞かれているのに普段のミーティングに来られては、私たちの回復の妨げになります。非常に困っています。
これでは、何のためにNABAに来ているのかわからなくなります。男性が出席した日のミーティングの後で、私の他に男性依存の問題をかかえているメンバーに電話をして、その日のミーティングをどんなふうに感じたか、意見を聞いてみました。
私自身は、その日男性が出席していたことに当惑を強く感じ取っていたのに、そうではない意見もありましたが、その時ふと、私は、彼女たちはもともと男性の世話、ばかりやいてきた女性なのだと気づいたのです。「彼が他に助けを得られる場所がないなら、入れてあげましょう」初め幾人かの彼女たちはそう言いました。そこで私は質問を変えてもみました。
「グループに男性がいても、いつもと同じように素直になることができ、快適に感じることができますか?」
ほとんどの答えが「ノー」でした。この事実が、私たちがいかに自分の要求よりも他人の(とくに男性の)要求を優先させているか、NABAのスタッフの皆様もおわかりでしょう。はっきり言います。女性のミーティングに男性のメンバーは入れないで下さい。
今回は、NABAのスタッフの皆様に、「男性が会合に参加する」という問題について、理解し、考えなおしていただきたく、手紙を書きました。
どうか、私たちは苦しんでいます。苦しんでいます。
スタッフの話し合いの場所で、この問題を取りあげて、前向きに検討して下さい。
この手紙を単なる一通の手紙として処理しないで、真剣に受けとめて下さることを願いつつ、ぺンを置きます。どうぞよろしくお願いいたします。匿名希望より。

(文中傍点も、本人のまま)
【ニューズ・レターNo.30:一九九八年 五月]